【介護職】始めたばかりで仕事ができないと悩むならデキる人をトレースしよう

介護

こんにちは、たくろうです。

「介護職を始めたはいいけど、何か上手くいかない」

「いつまでも怒られてばかりで辛い」

といったお悩みをお持ちじゃないでしょうか。

慣れるまでは利用者さんのことやスタッフのこと、覚えることがたくさんありすぎて悩んでしまいますよね。
利用者さんは容姿やケアの特徴などから覚えると、わりとスムーズに覚えていくことができます。
教育者が付いている間は失敗しても良いので、わからないことはどんどんきいて、どんどんチャレンジしましょう。

ある程度慣れてくると、教育が外されて独り立ちとなります。
すると今度は仕事のペースやケアの方法などで注意を受けたり、上手くいかなかったりすることが出てくると思います。
世知辛いですね。

「この仕事向いてないんじゃないか」

「仕事ができなすぎて辛い」

そんな風に思ってしまいがちです。

そんな時は是非、教育についてくれた人でも、そうでない人でも、

「あ、なんかこの人デキる人だな」

「いつもソツなくやっているな」

「カッコイイな」

と思える人を見つけ、その人をトレースするようにしてみましょう。

そのシチュエーションで、デキるひとはどう動いていたか

まず、「この人デキるな」という人を見つけたら、以下のような時にどんな風に動いていたかを観察しましょう。

  • 時間帯ごとの動き
  • 利用者さんへの声かけ
  • ケアの仕方

時間帯ごとの動き

分かりやすく入居型の老人ホームで説明します。
老人ホームでは大体1日の流れが決まっています。

  • 離床のモーニングケア
  • 朝食
  • 食後のトイレ・口腔ケア
  • 10時のお茶
  • 昼食
  • 食後のトイレ・口腔ケア
  • おやつ
  • オヤツ後のトイレ
  • 夕食
  • 夕食後のナイトケア

デキる人はこの1日の流れが完全に頭に入っています。
そして、食事の誘導時なんかは

「誰をどの順番で誘導すれば効率が良いか」

「この人はどのように声かけをすればスムーズに誘導できるか」

というようなことを考え、頭で組み立ててケアを行っています。

自分でイチから考えて行動するのも良いとは思いますが、せっかく先人が効率の良い方法を編み出して実践しているので、パクッていきましょう。

利用者さんへの声かけ

デキる人は声かけも上手です。

自分のときは誘導に乗ってくれないのに、デキる人が声をかけると何故か誘導できてしまう。
そんな不思議現象が発生することがあると思います。

  • どのように声をかければどう動いてくれるか。
  • どうすれば利用者さんが落ち着いてくれるのか。

この辺もデキる人の様子を観察してパクる。もしくは素直に「どうやって声かけしてますか?」ときいてみても良いかと。

ケアの仕方

ケアの仕方に関しては、利用者さんと介助者の二人きりになりがちでなかなか観察するのが難しいかもしれません。
二人でケアをする必要のある利用者さんに一緒に入ってもらったり、「やり方を知りたいので一緒に入ってくれませんか?」と素直にお願いするのも良いと思います。
基本的に「あなたのやり方が知りたいので教えてください」と言われてイヤな気分になる人はいないはず。
クッソ忙しいタイミングだと「は?」とか言われかねませんので、タイミングを見て声をかけてみてください。

デキる人は何を考えてその動きをしていたか

デキる人は、基本的にはその行動に意味を持って動いています。

誘導の順番にしても、意味があってその順番で動いているはずです。
デキる人は何故その順番で誘導をしているのか、それを考えつつ、同じ順番で誘導をしてみたり、あえて違う順番で誘導してみたりすることで「ああ、そういう意味があったのか」と学べることがあるはずです。

やってみた結果、よくわからなければこれも訊いてしまいましょう。

その人ならどう考えて、どう動くだろうと考える

ここからは割りと上級者向けというか、ある程度そのデキる人のトレースができるようになった後の話です。

もし自分が

「ここはどうしたら良いんだろう」

という判断に迷うような場面に直面した場合、そのデキる人ならどうするだろうと考えてみてください。

「利用者さんのお尻に赤みが出てるなあ」

という状況になった時。
「すぐに看護師やリーダーに連絡する」というのもアリですが、

「きっとデキる人なら『この程度なら保湿剤を塗っておけばいいかな。赤みがあったけど保湿剤を塗ったよということをリーダーに報告して、次にケアに入ったときに様子をみてまた報告しよう』と考えるだろうな」

といったように「状況判断+他の人の工数削減+先を見通す」ことが出来るようになります。

もちろん本当に不安なときはリーダーや他の人に聞いてみるべきですが、とりあえず「デキる人はどう考えてどう行動するかな」と考えてみるようにすると、自分のスキルアップに拍車がかかりますし、同僚からも「お、こいつやるようになったな」と思ってもらえます。

まとめ

「自分はなんて仕事ができないんだ」と落ち込んでしまったら

  • デキる人をトレースする
  • トレースした上でわからないこと、出来ないことがあれば相談してみる
  • どうしたら他の人の工数を削減することができるか考える

ということを念頭において仕事をしてみてください。

介護職はいったん独り立ちすると、なかなか他の人のケア方法などを見ることができません。
しかし

「あの人は出来ているけど、何故なんだろう?」

「なぜあの動き方なんだろう?」

と考え、観察し、パクり、相談することで「仕事が出来る人」「頼れる人」になることができます。
自己嫌悪に陥りそうになりますが、是非あなたが「デキる」と思う人を見つけ出し、その人を観察して動きや思考をトレースしてみてください。
きっと道が開けるはずです。

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Posted by たくろう