どんなレクでも盛り上げる! 介護レクの基礎【超初心者向け】
「どんなレクリエーションをしてもイマイチ盛り上がらない……」
「一生懸命レクを探して、用意しているのに利用者が楽しそうじゃない……」
こんなお悩みはありませんか?
この記事では有料老人ホームで勤務9年目の僕が、「誰でもできてどんなレクでも盛り上げるレクリエーションの基礎」を紹介します。
もくじ
- 大きな声を出そう!
- 拍手を利用しよう!
- 利用者さんの名前を呼んであげよう!
- まとめ
大きな声を出そう!
「えぇ……そんなこと?」ってなりますよね。わかります。
でも実はこれがほんと、一番大事といっても過言ではないです。
要は
大きい音=騒がしい=盛り上がっている
ということなんです。
Liveでアーティストがやってる「盛り上がってるかー!」客「イエーイ!!」ってやつです。
大きな音、声がしていると「何かやっているのかな?」と反応してもらえますよね。
また、
高齢者は耳が遠い人が多いので、大きな声を出さないと聞こえない
ということがあります。
1対多の状況では、色々な状態の利用者さんがいますし、場所もある程度開けている状況が多いでしょう。
もう「1番耳の遠い人に合わせて話をする」という感覚で話をしましょう。
聞こえないということは
反応してもらえない=参加してもらえない=つまらない
ということになります。
その時点で、何のレクをしても意味がないことになってしまいます。
「大きな声を出すのは恥ずかしい」「大きな声なんて出ない」
なんて思うかもしれませんが、大きな声はちょっとしたコツで発声することができます。
また、レクリエーションや体操をやるために人前に立つ時は、大きな声じゃないと逆に「悪目立ち」します。
「人前に立っているのにゴニョゴニョ何を言っているかわからない人」を想像してみてください。めっちゃサムくないですか。
「あの人何なんだろう?」「何を言ってるのかわからない」と思われて、晒し者みたいになってしまいますよ。
どうせ目立つなら「悪目立ち」でなく堂々と目立たないと損です。
ちなみに僕は居酒屋なんかで注文すると、まず間違いなく「もう一度よろしいですか?」とか「はい?」とか言われるくらい声が通らない&声が小さい人間なので、レクをやるときには逆にものすごいデカい声を出して自分を奮い立たせつつ、利用者さんを威嚇する気持ちでやってます(笑)
拍手を利用しよう!
これもやっぱり「そんなこと……?」なんですけど、ワーッと拍手されている状態を想像してみてください。
「盛り上がってるなあ」ってなりませんか?
誰でも出来て、手軽に盛り上がりを演出できるツールが拍手なんです。
しかも
こちらが拍手をすると、大体みんなつられて拍手をする
という謎法則があります。
歓迎会とか何でも良いんですが、誰かひとりが拍手をしたのでつられて拍手してしまったって経験ありませんか?
あれと同じで、レク前なんかに「今日はよろしくお願いします!」と言って拍手をすると、確実に皆さん拍手をしてくれます。
そうすると一体感が生まれますし、盛り上がりますし、めっちゃ良いですよ。
また、場面場面の転換でも拍手は利用できます。
例えばレクが終わった後に「はい、今日のレクはこれで終わりですー」だけだとなんだか締りがない感じになりますが、
「はい、今日のレクはこれで終わりですー、拍手ー!」で皆さんに拍手してもらって終わると、なんか締まった感じになりますよね。
レクの余韻が残っている利用者さんに、拍手をする(促す)ことでこちらに再度注目してもらうこともできます。
利用者さんの名前を呼んであげよう!
ただ漫然とレクリエーションを始めるだけだと、利用者さんに「当事者意識」が発生しにくく、なかなかレクに参加してもらえないことがあります。
何かに付けて利用者さんの名前を呼んであげることで、利用者さんの承認欲求を満たしてあげましょう。
具体的には、レクリエーションを始める前に「出欠を取ります」と参加者全員の名前を呼ぶ、とかですね。
声が小さい利用者さん(声が出せる人)には「もう少し大きな声でお返事お願いします~」とか、声が出せない利用者さんには名前を読んだ後に「はい、いらっしゃいますね」と声をかけるなど「あなたのことを見ていますよ」とアピールしてあげましょう。
毎日やるような体操レクなどでは、利用者さんに出欠カードを作って判子を押していき、皆勤賞には花束贈呈、なんかも良いですね。
勝ち負け、上手い下手のあるレクでは「○○さんの勝ち!上手でしたね」「●●さんはあと一歩及ばずでしたので、次回の挑戦をお待ちしています」とか。
そのときに「皆さん拍手~!」と拍手も忘れずに。
まとめ
レクリエーションを盛り上げる基礎の基礎としては
- 大きな声で利用者さんの注目を集めよう
- 拍手を利用して盛り上げよう
- 利用者さんの承認欲求を満たしてあげよう
となります。
記事を書く前にザラッとgoogleで「介護 レク」とか検索してみたんですが、簡単にできるレクリエーションの内容はあっても、こういった本当の基礎の基礎、マインド的なことが書かれているものがなかったので、僕の経験で恐縮ですがまとめてみました。
介護をしている皆さんのお役に立てれば幸いです。