嘘について思いつく限りを書いてみた【#3000文字チャレンジ】

こんにちは、たくろうです。

Twitterのブログ企画「#3000文字チャレンジ」に参加させて頂きました。
この企画は毎週木曜日に発表されるお題に対して「文字の装飾禁止」「画像の挿入禁止」かつ「3000文字以上書く」というものです。

今回のお題は「嘘」

うん、「お題は『嘘』です」って言われてもなかなか難しいですよね。

それこそ嘘でしょってくらい難しい。

はい、まあそんな冗談はともかくとして、嘘について思いの丈を吐き出してみようと思います。

とにかく僕は嘘をつけない人間なんです。
ほんともう、正真正銘の真人間。
母の体内からも気をつけの姿勢で出てきた、と言われるくらい真っ直ぐな人間なんです。
医者が度肝を抜かれてそれ以来産婦人科をたたんだと言われるほど。

そんな僕が「嘘について書け」と言われても、僕にとって遠すぎるワードでなかなか言葉が出てこない。

はい、ここまで嘘です。
いやまあ、言葉が出てこないってのは本当なんですけど。

そんなわけで、困ったらGoogleとばかりにとりあえずGoogleの検索窓に「嘘」と打ち込んでみました。
そうすると出てくるのは、まずは「嘘とは」という類の「嘘の定義」
続いて出てくるのは「嘘の心理学」や「嘘を見抜く方法」「人は何故嘘をつくのか」といったものです。

基本的にはやはり、人は騙されたくないということなんでしょうね。
「嘘を付く人の心理を知って、嘘を見抜いてやろう」という気持ちが見えてくる検索結果となりました。

確かに騙されるというのは気分が良いものではありません。
基本的に騙される=自分が被害を被る、それだけにとどまらず、更に相手に利益が生じるということですからね。

「自分が被害を受け、相手に利益が生じる嘘」というものは、パッと思いつくものでは「オレオレ詐欺」ですね。
もうこれは完全なる正真正銘の真っ赤な嘘。
XJapanよりも紅の嘘ですよ。

善良なるお年寄りの孫や子を想う気持ちに付け入って、多額の金を巻き上げる極悪非道の犯罪です。
この被害にあった方々は、もう本当の孫や子供からの電話が来ても素直に話ができなくなってしまうんじゃないか。

「母さん、俺だけど」

という、本来であれば嬉しい、喜ぶべき言葉がトラウマになってしまうんじゃないか。
もう素直に家族からの言葉を受け入れられなくなるんじゃないか。

そらToshiも「もう二度と届かない この想い」って歌いますよ。
人波に消えていく記憶の吐息ですわ。

オレオレ詐欺、ダメ、ゼッタイ。

ここでふと気になるのが「冗談と嘘は何が違うのか」ということです。

よく考えてみると、冗談も嘘の一種なんじゃないかと思うんです。
嘘は嘘、偽りではあるけれど、いたずらで済まされるような笑える嘘。
それが冗談なのかなと。

例えばエイプリルフール。
毎年4月1日だけは嘘をついて良い日という習慣です。
しかしこれは、細かく定義をすると「冗談を言って良い日」なのではないかなと思うんです。

エイプリルフールがいくら「嘘をついて良い日」とされていても、縦横無尽にオレオレ詐欺をカマしまくって良い日とはなりません。
普通に犯罪ですし普通に逮捕されます。

また、迂闊な嘘をTwitterなどのSNSで発信すると

「不謹慎」

「エイプリルフールじゃ済まされない」

とぶっ叩かれまくり、炎上につながってしまう可能性もあります。

こう考えてみると、エイプリルフールは嘘を付く=被害者を出して良い日ではなく、かわいらしい、笑って済まされるような冗談を言う日であるということがわかります。

僕、石原さとみと付き合ってるんだ。
さとみ? 今僕の横でぶつ森でバベルの塔作ってるよ。

みたいな、毒にも薬にもならないようなどうでもいい「冗談」を言っても良い日ということですね。

まあワンチャンス僕のようなブサイクにこんな嘘をつかれたということで、ホリプロが全力で訴訟を起こしてくる可能性も無きにしもあらずですが。
「てめー今日エイプリルフールじゃねーだろ」とか言われたらもう言い逃れもできない。
ワンチャン任天堂も「ぶつ森でバベルの塔は作れない!過大広告!」とか言って訴訟してくるかもしれない。
もはや敗訴確定。
自己破産します。

そうなると、冗談とは「誰も傷つけない嘘」ということになりますね。

ちなみにドラえもんでの有名なエピソード『帰ってきたドラえもん』では、ドラえもんが未来に帰ってしまって消沈しているのび太に対してジャイアンが「ドラえもんを見かけた」と嘘をつきます。
これはもう絶対に許されない、Twitterであれば大炎上でアカウント消去不可避の残酷過ぎる嘘です。
映画版のジャイアンとは別人格なんじゃねえかってくらいひどすぎる嘘。
本当に多重人格者なんじゃねえか。
映画と同一人物とは思えない。
ジャイアンもドラえもんと友達だったくせに、のび太とドラえもんの関係性をよくわかっているくせによくもこんなことを言えたもんだ。

この極悪非道の嘘をつかれた仕返しにのび太は「どうしても困ったことがあったら開けろ」とドラえもんに渡された「その時に一番必要な秘密道具が出てくる」という箱を開封します。

ここで刃渡り50cmの包丁とか出てきたら危なかったんですが、出てきたアイテムは「ウソ800(うそエイトオーオー)」
これは言ったことがすべてウソになるという代物で、のび太はウソ800を使ってジャイアンに仕返しをします。
まあ、一番必要なのが「ウソ800」かいって思わなくもないですけどね。
日本刀とかでも良かったんじゃないんか。

とにもかくにもジャイアンにウソ800で仕返しをし終えたのび太は満足して帰宅します。
しかし、帰ってきた部屋はガランとしていて、思わず「やっぱりドラえもんは帰ってこないんだ……」とつぶやきます。
するとウソ800の効果でドラえもんが帰ってきて、言ったことがウソになるとわかっているのび太は「ドラえもんが帰ってきて嬉しくない!」と泣き叫びながら喜びます。

めっちゃ良い話。

悪逆無道の血も涙もないジャイアンの嘘のおかげで、めぐりめぐってドラえもんと再会できたというお話です。

これはどうなんだろう。
ジャイアンの凶悪外道の嘘がなければあそこでウソ800を手に入れることもなく、どらえもんと再会はできなかったわけです。
結果論としては誰も傷つかない嘘=冗談ということになります。
うん、なんかしっくりこない。

やはり冗談というのは「楽しい」という要素が入っていてほしいですよね。
誰かを笑顔にさせる嘘。

僕、石原さとみと付き合ってるんだ。

なんて嘘は誰も笑顔にしない。
石原さとみもホリプロも激怒しますし、僕自身だって「そんなわけねーよ……」と悲しい気分になります。

では冗談と、よく言われる「優しい嘘」とはどう違うんでしょうか。

優しい嘘ってなんかこう、「人を救うためにつく嘘」みたいなイメージがありますよね。

病床に臥せっている盲目の老人の今際の際に、息子だと偽って「会いに来たよ」と手を握る。
老人は「おお……もう思い残すことはない……ありがとう。愛しているよ」と伝えて息を引き取る。
実は息子は老人の知らない間にタンカー事故で亡くなっていた、みたいな。
息子を偽った人があとで「こんな優しい嘘ならいいよね」とつぶやく、みたいな。
そいつはイケメン、みたいな。

冗談とはまた違う、誰かのためを思ってつく嘘。
それが「優しい嘘」のイメージですよね。

あれは僕が幼稚園の頃。
近くの畑にさつまいもを堀りに行くというイベントがあったんです。

もはや古すぎて記憶が曖昧なんですが、まあそこそこにさつまいもを掘り当てたんですよね。
そして獲れたさつまいもはみんなで持ち帰り、お母さんに料理をしてもらって食べてね! というお話でした。

獲れたさつまいもを母に渡すと、母は「楽しかった?」と聴いてきたんです。

僕「楽しかった! もぐらもいたよ! もぐらとじゃんけんしたよ!」

うん、めちゃくちゃに嘘。
目を閉じても分かるほどに嘘。
聞かなくてもわかる。これは嘘。

今思い出しても何故そんな嘘を言ったのか全然わからない。
おそらく幼い子供特有の親の興味を引きたくてついた嘘なんでしょうけど、これはわかりやすすぎる。

そんなグッズグズの嘘に対して、母はニコニコして

「そうなんだ? すごいねえ」

と言ってくれたのを覚えています。

詰めようと思えば「そのじゃんけん勝ったんか? もぐらの指何本だったん? 最初に何出した? ていうかもぐらとじゃんけんのタイミング合わせられたんか? お?」と詰められた話です。幼稚園児にそんなこと言う親イヤですけど。

しかし「それは嘘でしょ」と言わず「すごいねえ」と認めてくれた母。
嘘だとわかっていても嘘だと言わず、それを認めるということは逆説的に嘘なのではないでしょうか。
とすれば、僕の人生の中でこれほどの優しい嘘をつかれたことはありません。

Googleの「嘘」検索結果上位の中には「嘘を見抜く方法」というものがありました。
それだけ「嘘をつかれたくない」「騙されたくない」という方が多いのだと思います。

確かに嘘を付き騙して人に被害を与える行為は許されないものです。
その自衛策として「嘘を見抜く方法」を知りたいと思うのは当然のことです。

しかし今、世界にはそれだけ「見抜く必要のある嘘」が溢れているということの証左でもあります。

この世は残酷な世界ですが、少しでも見抜く必要のない、優しい嘘が増えていけばいいなと思います。

僕ももう良い大人ですが、母のような優しい嘘をつける人間になりたいと思いました。
まあ僕は母の胎内のエコー検査のときは気をつけの姿勢で写ったほど真っ直ぐな人間なので、嘘なんてひとつもつけませんけど。

 

ということで#3000文字チャレンジでした!

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