陰キャにおくる美容院攻略法【完全版】
「陰キャだけど美容院へ行ってみたい!」
「美容院へ行けば陰キャでもオシャレになれるのかな」
「でもやっぱり美容院は怖い! 陽キャしかいないんでしょ?」
はい、陰キャのたくろうです。
わかります。皆さんの気持ちが痛いほど分かります。美容院は怖いですよね。
僕みたいなモンが行ったら笑われるんじゃないか。キモいと思われるんだろうなと、最初は震えながら行きました。
さすがに今は震えるほど怖いというほどではなくなり、嫌さでいうと健康診断の採血くらいにまではレベルダウンしてます。
いや僕、採血されるときのあのシリンジに血液がキューッて吸い込まれていくのをみると貧血になった時みたいに気分が悪くなるんですけど、血液が吸い込まれていくのを見ないように完膚なきまでに顔を逸らすことによってなんとか凌いでるんですよ。そのくらいの嫌さですね。はい、例えが悪いですね。
まあなんとかそのくらいには美容院に慣れてきた僕が、同じ陰キャ同士の皆さんに美容院の攻略法をお伝えしたいと思います。
美容院攻略のポイント
- じっっっくり時間をかけて、本当になりたい髪形をネットで選ぶ
- 初心者は家の近所の美容院に行く
理由を書いていきます。
陰キャは美容院に行く前になりたい髪形を選べ
なぜ事前に髪型を選んでいくのか。美容院に行ってから決めればよいのでは?
確かに陽キャのやつらはそれで済むかもしれません。
しかし僕ら陰キャにとって髪型を選ばず美容院に行くというのは武器を持たずに戦場へ行くのと同じこと。完全に自殺行為です。
美容院に行き髪を切る段になると、僕らの苦手な種族であるオシャレ族が「今日はどのように致しましょうか?」と訊いてきます。
ここでなりたい髪形をネットで探しておけば、スマホでそのページを開いて「こんな感じにお願いします」というだけで済みます。
しかしなりたい髪形を用意していなかった場合「あ、えっと、とりあえず短めで……」とか訳の分からないことを言うしかなくなります。
そうするとオシャレ族としても「何言ってんだこの人」となるので「サイドはツーブロックにしますか? 前髪の長さはこれくらいで? バックは刈り上げますか? トップに遊びを持たせる感じで?」とか未知の言語で色々と訊かれることになります。もうその瞬間帰りたくなります。
「やっぱり僕のような陰キャはこんな日向に出てきてはいけなかったんだ」と死にたくなります。
そのうちオシャレ族も困ってヘアスタイルの本とか持ってきて「こんなイメージですかね?」とか言ってくることになり、結局こちらも心を折られて「ア・ソレデ」みたいな古代の偉人の名前みたいなことを言うことになり、望まない髪型と心に深い傷をもって帰ることになります。
いけません、これはいけません。
絶対に髪型を選んでから行く。これだけはキモに命じておいてください。
まず、HOT PEPPER Beautyでなりたい髪形を探しましょう。
このサイトは「メンズ+髪型」等で検索すると必ずめぐり合う絶対強者。
女の人はどうなのかわかりませんが、男の人が髪型をネットで探そうと思ったらもうこのサイトしかない。
それくらいの強さを誇っていますので、安心して探してください。
HOT PEPPER Beauty では「ショート」「ミディアム」等の髪の長さを指定できるほか、検索されている「注目ワード」等からスタイルを選べます。
というかキーワードとして「フェザーマッシュ」とか「ネープレス」とか言われても完全に別言語レベルで何言ってるかわからないので、とりあえず普通に髪の長さを指定して「これ良いな」というフィーリングにマッチする髪型を探しましょう。
注意点①モデルの顔をなるべく見ない
このカットモデルと言われる人達は基本的にイケメンです。こいつらは髪型がどうだろうとイケメン。息を吸うだけでイケメン。
「あ、この髪型カッコイイな」と思っても、もしかしたらそれはただ単にモデルがカッコイイというだけかもしれません。
少し深呼吸をして、自分が実際にこの髪型になったらどんな感じになるかなというのを鏡を見ながらチェックしましょう。
うん、陰キャにとってこの作業は地味に精神を蝕みますが、髪を切ったあとに後悔するよりだいぶマシです。頑張りましょう。
注意点②カラーが入っている髪形
カタログの中には、色あせた桟橋みたいな髪色やすすけた金髪みたいな髪色のヘアスタイルも載っているかと思います。
「あ、なんかこの髪型良いな」と思っても少し冷静になってください。それ、カラーが入っていませんか?
髪型はカラーが入っているかいないかで、当然ながら印象が全く変わります。
「この髪型カッコイイな……。モデルは金髪だけど、まあ黒髪でこの髪型にしてもらえばいいや」
と考えていると、思っていた印象と異なるものになる可能性が大です。
カラーリングも含めてオーダーするのであれば問題ないのですが「カラーはするつもりはない」ということであれば、黒髪のモデルで探すのがオススメです。
「細部とモデルが違うだけで、これとこれほぼ同じじゃん」みたいな髪型がたくさんあるので、少し探すとカラーの入っていない同じような髪形が見つかるはずです。
注意点③パーマがかかっている髪形
基本的に髪の毛がくしゃっとなっているモデルはパーマがかかっています。
HOT PEPEER Beauty ではカタログのヘアスタイルをクリックすると「メニュー内容」というのが見れて、どういう施術をしてこのヘアスタイルを作ったかを確認することが出来ます。
ここを見て「パーマ」とあったら注意してください。
もちろん髪質や毛量、顔の形も関係しますが、パーマをかけないと同じ髪型にならないかもしれません。
ですが、髪の毛がグリングリンしているようなあまりあからさまなパーマでなければ、ワックス等のスタイリング剤で再現することが可能なものもあります。
パーマとは要するに髪の毛のクセ付けです。
「パーマを掛けておいたら家でのスタイリングが楽だから」程度でもパーマをかけることがあるので、気になるようであれば「この髪形はパーマをかけないとスタイリングできませんか?」と勇気を出して美容師さんにきいてみましょう。
まあ、偉そうに「きいてみましょう」なんて言いましたが、僕も恐ろしくてあまり訊くことはないです。
正直上にも書いたように「あー、こりゃパーマネント当ててますわ」みたいなモノでなければ黙ってれば適当にカットだけでそれっぽくしてくれます。
あとは最後にスタイリングをしてくれるときに、どんなワックスを使ってどこに注意すれば再現できるのかを勝手に教えてくれるのでそれを脳漿に叩き込んで帰りましょう。
もちろん初めての美容院でパーマをかけるのも全然アリです。
陰キャにとってパーマはむしろメリットがたくさんあります。
メリットについてはこちらの陰キャはむしろ美容院でパーマをかけろ! 絶対的なメリット3つという記事で紹介していますのでよろしければどうぞ。
また、パーマをしてもらう場合は、予約をするときに必ずパーマを希望する旨を伝えましょう。
陰キャが行く美容院は近所にしよう
「俺はどうしても渋谷のこの店に行きたいんだ!!」という熱い想いがあるのでしたらそれは止めません。
しかし、僕らのような陰キャでしかも美容院に初めて行くというような人は、まずは家の近所の美容院に行くのをオススメします。
ホームグラウンドで戦う
僕は渋谷とか新宿とか、人が多いところがすごく苦手なんです。もう行くだけで消耗してしまう。
なるべくなら行きたくない場所です。
しかも渋谷とか表参道とか、オシャレじゃないですか。
トンボみたいなサングラスかけてお中元の箱みたいなサイズの犬を連れ歩く人妻がいるところじゃないですか。
そんな何か意識が高いというか僕らとは別のベクトルで何かを拗らせた人達がいるところで、更にただでさえ恐ろしい美容院に行くとかもう怖すぎませんか。
絶対そんな地域にある美容院なんて禍々しい瘴気を放っているし、もう美容院にたどり着く前から僕らは疲弊してしまいます。
ボスと戦う前に雑魚キャラ戦でボロボロになってるのに、セーブポイントもなくそのままボス戦へ突入するようなものじゃないですか。
そんなリスキーなことしなくていいじゃないですか。
これが近所の美容院であれば、少なくともその地域は僕らのホームグラウンドなわけです。
普段レベリングしてる街の近くみたいなもんで安心できるし、しっかりと心の準備をしてボス戦(美容院)に臨めるわけです。
近所なら、どうしても美容院に行くのが不安だというときでも、なんなら通りすがりにその美容院の様子を見ることもできます。
ビルの2階とかであればちょっと難しいですが、1階に店舗を構えていればなんとなく店内の様子を覗けます。
前情報を得ることができるので安心というわけです。
近所であれば、気に入った場合通いやすい
もし家の近所の美容院が気に入った場合、わざわざ遠出する必要もなく通いやすいですよね。
これが代官山とか自宅から離れた場所だった場合、イチイチ気合を入れて出かけなければいけない。
これは陰キャにとって精神的なプレッシャーとなります。
だって代官山なんて行きたくないんだもの。
もちろん渋谷や新宿などターミナル駅の方が仕事帰りなどに寄り易いということもあるかと思います。
ご自身がホームグラウンドだと感じている、勝手知ったる地域であれば渋谷でも代官山でも問題ないので、是非通いやすいホームグラウンドで美容院を探してみてください。
陰キャにおくる美容院攻略法:髪型選び~美容院への予約まで
それではここから美容院の攻略法をまとめていきます。
①なにはともあれHOT PEPPER Beauty で髪型を選定
HOT PEPPER Beautyで髪型を探しましょう。
注意点は「モデルの顔をあまり見ない」「カラーの入った髪形は黒髪では印象が変わる」「くしゃっとした髪型はパーマが必要な場合がある」というところです。
これだ! という髪型が見つかったら美容師さんに見せるためにそのページをスマホにブックマークしておきましょう。
②自分のホームグラウンド・行き易い地域で美容院を探す
HOT PEPPER Beauty では「この髪型を作ったのはこのお店のこのスタイリスト! クーポンもあるから行ってみて!」みたいなことが書いてありますが、よほど強固な信念が無い限りご自身の生活圏内の美容院で問題ないです。
基本的には、写真を見せればどこの美容院でもほぼ同じようにカットしてくれます。
僕ら陰キャにとって美容院は完全アウェイとなるので、美容院にたどり着くまで見知らぬ土地で体力を削られないよう、せめてホームグラウンドでお店を探すのがオススメです。
③美容院の料金を確認する
大体の美容院はシャンプー・カットで3,000~8,000円程度になります。
僕が行っている美容院はシャンプー・カットで5,000円です。
値段によって良い悪いはあまりないとは思うのですが、さすがに美容院初心者でしかも初めて行く美容院でカット8,000円とかわりとチャレンジなので、高くても5,000円程度のお店をチョイスするのがオススメです。
中には「スタイリストのランクによって値段が変わります」とかいうしゃらくさいお店もあるので、行こうと思っている美容院のHPを良く確認しましょう。
ちなみに僕ならスタイリストのランクによって値段が変わる店には行きません。だってメンドいんだもん。
④予約をする
行きたい美容院が決まったら予約をしましょう。
もちろん電話でも問題ないですがネットで予約ができるところが大半なので、電話がめちゃくちゃ苦手だという人はネットでの完結がオススメです。
カット希望を伝えるほか、クシャッとした髪型にしたい、パーマをかけてみたいという人はここで必ず希望を伝えておきましょう。
ちなみに僕は毎回電話で予約をしています。
しかも毎回「今日なんですけど、1時間後とかにお邪魔しても大丈夫ですか?」とかそんなめちゃくちゃ急な予約をぶっこんでます。
なんか「来週の○○時から」とかで予約しても本当に起きれるかなとか不安になってくるし、行きたい時はすぐ行きたくなるもんで。
すいません良いトシのおっさんが「起きれるか不安で」とかのたまってすいません。
陰キャにおくる美容院攻略法:美容院に入ったら
さあいよいよ紆余曲折あり美容院へ入店です。
ファーストアタックではスマホを絶対に渡すな!
まず最初に「お荷物をお預かりします」といわれます。
その際、貴重品やスマホは身に付けておきましょう。
最悪財布なんかは会計の前に荷物を渡してもらえるので問題ないです。
しかしスマホまでカバンなんかに入れてそのまま渡してしまうと、写真を見せて「こんな感じでお願いします」ができなくなってしまうので注意して下さい。まあ「すいません、スマホカバンの中にあるんで取っていいですか」って言えばいい話なんですけど。
席に案内されたらヘアスタイルの気に入ったポイントを伝えよう
席に案内されると、担当の美容師さんが「本日担当させていただきます○○です。宜しくお願いします」と背後霊ばりに僕らの後ろに立って鏡越しに挨拶してきます。
「ア・オナシャス」と挨拶しておきましょう。
そして「今日はどんな感じに致しましょうか?」と訊いてくるので、すかさずスマホでカットモデルさんの写真を見せつけつつ必殺技「こんな感じでお願いします」を繰り出します。
この時、できれば「そのヘアスタイルのどこが気に入ったのか」を一言添えると美容師さんに意図が伝わり易いです。
例えば「こんな感じでアタマの上んとこにボリュームをもたせたくて……」「こんな感じでサイドをスッキリさせたくて……」といった感じです。
そうすると美容師さんも勝手に「なるほど、ここはスッキリさせて、前髪の長さはこれくらいですかね?」とコミュニケーションを取ってくれるので「ア・ソッスネ」と返しておきましょう。
シャンプー台で気を抜いてはいけないたった1つの理由
ヘアスタイルが決まったら大体最初にシャンプーをされるので、促されるままシャンプー台へいきましょう。
シャンプー台に寝ると顔の上にガーゼみたいなのを掛けられますが、これは「お前の汚い顔見たくねえんだよ」ということではなく、お互いに目が合わない環境のほうがリラックスできるよねという配慮によるものなので安心して下さい。
シャンプー中「お湯の温度は大丈夫ですか?」とか「かゆいところはございませんか?」とか訊かれるので「ダイ・ジョブス」と返しましょう。
ここでは基本的にシャンプーしてもらってればそれで良いんですが、最大の注意を払わなければいけない事項がひとつだけあります。
それは「隣のお客さんの対応をしている美容師さんの声掛けに反応しないように注意すること」です。
僕らは顔の上にガーゼがかけられており視覚が遮断されています。
基本的に音だけが頼りになるのですが、つい2分前くらいに会ったばっかりの美容師さんの声なんて覚えられるわけがありません。
自分の担当の以外の美容師さんの声かけに反応してしまわないよう緊張感を持って、声の出所に最大限の注意を払っていてください。
気を抜いていると恥をかきます。
リラックスのために音を遮断しておきながら恥をかかそうと奸計をめぐらせてくる美容院。
やはり恐ろしい。(恐ろしくない)
いよいよ断髪。雨ガッパは腕を通すもの。
ヒリヒリとした緊張感のあるシャンプーを終えると、いよいよカットになります。
ここでまず注意。
切った髪が服に付かないように雨ガッパのような生地の前掛けをするんですが、これは腕を通して使うものになります。
繰り返します。これは腕を通します。
目の前にファサッと広げられると思いますが、これは「腕を通してね」という合図ですので、遅滞なくスッと両腕を通しましょう。
ここまでくれば一安心、と言いたいところですが、美容師さんが色々と話しかけてくると思います。
話好きな陰キャ(そんな人いるのかな)であれば軽快なトークをしていれば問題はないのですが、初対面のシャレオツなチャンネーと話すことなんてないよ! という陰キャは地獄のタイムとなります。
ここでのスタイルはスッと目を閉じて寝ないように瞑想しつつ、美容師さんの質問などに「ア・ハイ」と最低限の受け答えをしてやり過ごす(話をしたくないというお客さんもたくさん美容師さんは経験しているので、察してくれます)か、雑誌があればひたすら雑誌を読むかになります。
僕はたまに愛想として目を開けたり、美容師さんが切りやすいように頭を傾けたりしつつひたすら目を閉じ瞑想をしています。
カットが終われば、ゴールはもうすぐそこだ!
カットが終わると全体の仕上がりを確認、先ほどのシャンプー台で髪の毛を流してもらいます。
その後ドライヤーをかけてもらいスタイリングとなります。
この時「整髪量はつけてもよろしいですか?」と訊かれるので、特に理由がなければ「お願いします」と言っておきましょう。
なぜならその髪型のスタイリング方法や注意点を教えてもらえるので、次の日から自分でセットするときの参考になります。とりあえず付けてもらいましょう。
そしてスタイリングの最終確認をして、手荷物を受け取り料金を支払って終了です。
お疲れ様でした。
陰キャにおくる美容院攻略法:まとめ
と、散々注意事項だの美容院は恐ろしい場所だのと書き散らかしてきましたが、まあ正直どうっていうことはないです。
こちらがどれだけ陰キャコミュ障でも、向こうはプロなのできちんとこちらの希望のヘアスタイルを聞き取ろうとしてくれますし、普通に接してくれます。
僕みたいなネガティブ陰キャでも普通に通えている程なので、皆さん全然問題なく美容院へいけます。大丈夫です。
ちなみに2回目以降、「気に入った美容師さんが見つかったあとの指名するべき理由」はこちらの記事からどうぞ。
この記事が皆さんの美容院へ行くための勇気の一助となれば幸いです。