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ハイブリッド車バカ説

ギャップ萌えってあるじゃないですか。
カッコよく見えて実はかわいいところがあるとか、仕事は完璧にこなすのに実は家ではグータラしちゃってるみたいな、イメージと実態の差が激しくて「萌える」というような話、あるじゃないですか。
このギャップに「萌える」ってことであればいいんですけど、イメージと実態の差が激しくて逆に「は?」ってなることもあるんですよね。
真面目系クズとかその典型で、すごい真面目そうに見えるくせに実態はクズとか、そのイメージとの落差に呆れられるという負の側面もあるじゃないですか。

でね、ハイブリット車ってその負の側面の方のギャップがあると思うんですよ。

僕は神奈川から大都会長野に移住して、車を持つようになったんです。
長野は大都会なんで、辺り一面緑しかない。山と田んぼと畑しかないんですよ。なので買い物に行こうと思うと5km先のスーパーしかないとか当たり前なんです。そんで山ばっかりの地形なもんで、やたらと道が傾斜してる。坂道ばっかりなんですよ。だもんで、自転車を使おうとするとめちゃくちゃしんどい。基本的に下りか上りしかない。そんな環境で自転車なんて乗りたくないし、かといって日々の買い物に往復10kmなんて歩きたくない。
じゃあ公共交通機関はどうなんだって話になるんですけど、バスなんて1時間に1本レベルですし、19時台で当たり前の顔して終バスになる。電車なんてまず駅まで10kmでそれならその足でスーパー行くわって話になる。ちなみに終電も22時台とかいう完膚なきまでの都会っぷりを発揮している。
人間が人間のために開拓した土地であるはずなのに、全然人間に優しくない。やはり都会の人間は冷たい。

そんなわけで、どうあがいても生きていくためには車が必須なわけなので、スーパーペーパードライバーだった僕も車を持つようになったんですよ。
んで、買ったのは中古の軽自動車、ハイブリッド車ってやつです。まあ今ってもう大体がハイブリッド車なんですけどね。
ハイブリッド車ってのは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、効率的に使い分けることで低燃費を実現するという人類の叡智が詰まったモノ。ガソリンがリッター190円とかの狂った大地長野で生きていくにあたって、少しでもガソリンの消費が抑えられるのは非常にありがたい。ハイブリッド万歳! ハイブリッド最高! もうハイブリッドなしじゃ生きていけない! それくらいハイブリッドの恩恵にあずかって、ブリブリと日々生活の足として利用していたんです。

ただ、あるときふと気づいたんです。

車ってあの運転席前のタコメーターがある辺りに走行可能距離を表示するやつがあるじゃないですか。現状あとどれくらい走れるのか、ガソリンを入れるタイミングの指標になる非常に便利なメーターがあるじゃないですか。
で、走っているとその走行可能距離が減るってのはまあ当然のことなんですけど、なんか増えていくことがあるんですよね。エネルギーを消費して走っているはずなのに、走れる距離が増えていく。最初この現象を見たとき「こんなもん現代の錬金術やんけ」と思ったものですが、もちろんそんなことがあるはずもなく。

僕は車に詳しくないんで間違ってるかもしれないんですが、これって多分ガソリンエンジンが稼働して走行している最中に余暇のエネルギーがバッテリーに電力が蓄えられて電気モーターで走行できる距離が増え、その結果ガソリンエンジンのみでの走行可能距離+電気モーターでの走行可能距離=表示される走行可能距離となる、という話だと思うんですよ。
現代の錬金術とまではいかないものの、エネルギーを余すことなく使えるハイブリッド車、めちゃくちゃ賢い。さすが人類の叡智の結晶。
でも、一旦駐車してしばらくしてまた乗ると、走行距離は順当に減った状態から始まる。まあ、バッテリーの電気が放電されるからなんでしょうね。

でね、この現象を見た時、「あれ?」と思ったんです。
めちゃくちゃ賢いと思ってたのに「もしかしてハイブリッド車ってアホなんじゃねえか?」と。

なんていうかこれってつまり、走ってるとハイになって自分の体力を認識できてない脳筋みたいな話じゃないですか。
走ってるときはめちゃくちゃイキッて、電気をキメて「ヒャハハハァ! どこまでも走れる! 走れば走るほど力が湧いてくるぜェ!」みたいなこと言ってるけど、一旦休憩挟むと「あぁ~・・・なんかめっちゃ疲れてるっすけど何すかこれぇ・・・」みたいなテンションになっているヤツじゃないですか。そりゃお前あんだけ走ってれば疲れるだろバカなの? って話になるじゃないですか。
いやいいんですよ。
こっちとしては燃費が良くなるし非常にありがたい話ではあるんですけど「いやぁ、こいつ実はバカなんじゃねえの?」って思っちゃう。

しかも悪いことにハイブリット車ってなんか賢い感じするんすよね。エンジンが稼働した余暇のエネルギーを蓄えて走行エネルギーに回すってなんかすごい頭いい感じがする。「エネルギーを効率よく使用しますよ(メガネクイッ(手を広げて中指でメガネのブリッジを押し上げる(ビシッとキメたスーツ)))」みたいな、小賢しいインテリみたいなイメージがある。
でも実際のところは走り出すと「電気パワー!!!wwwwバリバリバリーーーwwwww」みたいなテンションになり、止まると「ハアッ、ハアッ???www??wwwなんでwwwこんなwww疲れてるのwww???wwっうぇっうぇwwwオエッ」となってるイメージになっちゃってる。完全にアホ。スーツ着たパッパラパー。バカのギャップになってる。

いやほんと、ハイブリッド車さん非常にお世話になってるんですけどね、走行可能距離の表示についてだけはもうちょっとなんとかならないっすかね。いや、色々なデータに基づいて計算したものを僕らのために表示していただいているのは重々承知をしているところではあるんですけどね、あなたの名誉のためにもう少しなんとかしていただけると・・・はい、ええ・・・恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

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日記

Posted by たくろう