陰キャだけど吃音・どもりがある程度改善した話
こんにちは、たくろうです。
僕は自他共に認める陰キャなんですが、陰キャらしく「どもり」でした。
陰キャっぽいでしょ? フヒヒ。
今はだいぶ改善したんですが、まだ特定のシチュエーション、特に電話の対応時なんかは「どもり」が出ることがあります。
電話に出た瞬間に「お待たせいたしました。○○です」って社名を言うじゃないですか。
あれが最高に苦手なんですよね。
「おっ……おおおおまたせいたしました」
「……っまたせいたしました」
「おっ、おお……」(少し間をおいて)「おまたせいたしました」
「お……えっと……あー……おまたせいたしました」
みたいなやつです。
最後の例とか最悪ですよね。「あー」じゃないんだよと。でも出ちゃうんだよ! いや、出ないのか、言葉が。
なので未だに電話はめっちゃくちゃ苦手です。
なんかアレですよね、「特定の言葉を言わなければならないと決まっている」というシチュエーションだと特にどもりません?
「言わなきゃ、遅滞なくこの言葉をすんなりと発さなきゃ」と思えば思うほどダメ。
あと、「どもり」って出そうになると「あー、くるなー、これくるわー」って感覚ありますよね。
あれでめっちゃ緊張して、更にどもる確立がハネ上がるっていう悪循環。同じどもりの人は分かってくれると思うの。
僕はそもそもそこまで重度の症状は出ていなかったのですが、とりあえず自力でさほど症状が出なくなる程度には改善しました。
僕の経験がどれほど皆様のお役に立てるのかはわかりませんが、何かの参考になればと書いてみたいと思います。
僕の場合
- 環境を変える
- 大きな声を出す
- 気にしない
という方法でそこそこに改善しましたので、以下に詳しく書いていきます。
陰キャの僕の場合の吃音・どもりの原因
僕の場合は、小さい頃から軽くどもりがありましたが、まあ僕自身がさほど気にしない程度のものでした。
「あー、たまに言葉がでないなあ」
くらいの感覚です。
子供の頃、特に気にして心にものすごい傷を負った! という思い出もないので、本当に軽度のものだったんだろうと思います。
そんな僕が「あー、これやっべえ。死にたい」と感じたのは大人になってからでした。
陰キャのくせにまかり間違って営業職に就いてしまった
もうね、僕の場合ですけど、あくまで僕の場合ですけど、営業職とかほんと最悪ですよ。
ただでさえ陰キャに営業とか、陽キャにBBQに誘われる並みに地雷じゃないですか。絶対によくない事が起こるじゃないですか。
それなのに更にどもりの要素まで入ってくると、これはもうマジで地獄。八大地獄でいうところの虎虎婆地獄くらいの地獄。この地獄は寒くて「ふふば」という声しか出ないらしいですけど、それくらいの地獄。何言ってんだこれ。
僕がやった営業はBtoBでサービスの販売だったんですけど、営業かけるためにアポ電しなくちゃいけないんですよね。
このアポ電が最高に苦手だったんです。
- 「自信が無い」から
- 「自分の話している声や内容を回りに聞かれたくない」ので
- 「なるべくきかれないように小さい声で話す」
- すると「プレッシャー・ストレスを感じる」
- どもる
そうすると
- どもるから更に自信がなくなる
- 更に話している内容を聞かれたくない
- 周りを気にしてストレス
- 苦手意識が破竹の勢いで増していき
- どもる
そしてまた冒頭に戻るという感じ。
当然アポイントも満足にとれず、営業成績? なにそれ状態。
まさに負が負を呼ぶ負の連鎖。
原因の大部分は恐らく電話とストレス
営業の電話って、ほとんど定型文みたいなものじゃないですか。
- 「㈱○○のたくろうと申します。担当の方お手すきでしょうか」
- 「実は私こういったサービスを提供している者でして、よろしければお話だけでも」
- 「左様でございますか。失礼致します」
まあ内容がクソすぎるって話はおいといて、こんな感じに話を繰り返すんです。
僕がどもる率の高い「決まった文言を遅滞なく発しなければいけない」という環境。しかも同僚や上司に聞かれているストレスを感じつつ。
もう絶対どもる。どもらなわけがない。
案の定どもりまくり、自己嫌悪しまくりでした。
死にたいとしか思えない毎日でした。
まじでこの電話だけは本当にムリでした。ムリムリムリムリカタツムリでした。
まあ、アポとれて面談営業に行っても全然売れなかったんだけどな! ガハハ!
陰キャの僕の場合の吃音・どもりの改善策
そんなわけで死体みたいな営業職時代があったんですけど、以下のような出来事があり、最近のどもりはそこそこに調子が良いです。
改善策①:転職した
転職したっていうか、もうほぼリストラ状態ですよね。
まあ営業ができない営業とかもうただのゴミですからね。当然の帰結。
でも、これで電話のストレスから開放されました。
僕の場合は特に電話対応で吃音・どもりの症状が強く出るので電話対応をメインにするような仕事はもってのほかでした。
仕事を変えるというのはなかなかポッとできることではないですが、僕のように明らかにその仕事の内容やストレスによって吃音・どもりが発症しているなと感じるのであれば、その原因から離れる意味で思い切って転職してしまうのも手だと思います。
なぜなら、吃音・どもりが出ているとかなりメンタルがやられませんか?
「なんで僕はおはようございますすらスンナリと言えないんだろう」
「変な奴だと思われているんだろうな」
といった風に考えてしまい、心が持っていかれます。
自己肯定感が非常に低くなり、自分のことが嫌になり、全てのことに自信が持てなくなります。
特に僕らのような陰キャはただでさえ鬱々と考えてしまいがち。
苦手なことに耐えて心を病むくらいなら、それが転職で改善されるなら、是非検討してみてください。
そして、僕がその次に就いた職業が今もやっている介護職。
結果的にこの仕事はどもり対策としては、あくまで僕の場合ですが非常に良かったなと。
改善策②:大きな声を出す
高齢者って基本的に耳が遠い人が多いんですよね。
普通に話しているつもりでも、聞こえていなかったりするんです。
そうするとこちらとしては声のボリュームを上げるわけです。
最初のうちは何の気なしにやっていたんですけど、ふと、大きな声を出しているとどもらないなあと気づいたんです。
たまにはどもることもあるんですが、普通の音量(といっても陰キャだし声が低いのでまわりからみたら小さいかも)で話しているときよりも、圧倒的に大き目の声で話しているときのほうがどもりにくい。
因果関係はよくわからないですし、個人的な要因なのかもしれませんが、僕の場合は間違いなくお腹を使って大きめの声をだしている時のほうがどもる率が低いです。
改善策③:気にしない
これはもう気の持ちようということですね。
「どもっても気にしない」
「意外とみんな気づいていない・気にしてない」
という風に考えることで、リラックスしてストレスを軽減する手法です。
上に書いた営業時代の僕のような、自己否定をしてしまっている状態の人にすぐに「気にするな」なんて言っても難しいとは思います。
そのような人は転職するなりしてストレスから1度離れたり、大きめの声で話すようにするなどして「あ、これならどもらない」という成功体験をしてからこの対策をとってみてください。
ある程度メンタルが安定している状態になってきたら
「自分が考えるほど他人は自分のことを気にしていない」
ということを念頭においてください。
だって、あなたもそんなに他人の一挙手一投足を観察してたりしないでしょ?
実際、ちょっとくらい「おっ……えー、おはようございます」ってどもってしまったとしても、相手は「ん? おはようございます」程度に気にされないことが多いです。
少しくらいどもってしまっても「相手も気にしてない。だから僕も気にしない」と考え、ストレスから離れる考え方をすることで自然にリラックスできます。
まとめ
吃音・どもりは「上手く話せない」ということ以上に、それによって自分を責めたり、否定したり、嫌いになることに苦しめられるものです。
自分を否定し続けることで気分も落ち込みますし、何も楽しいことを感じられなくなります。
そうして陰キャは更に陰キャになり、陰鬱になっていってしまいます。
僕の場合は
- 転職して環境が変わった
- 大きな声を出すとどもりにくいことに気づいた
- 他人は大して自分に興味はないと考えるようにした
という変化があったので今はだいぶ症状は軽くなっています。
僕の例が全ての人に当てはまるとは思いませんが、しかし僕のように症状が軽くなった人間もいます。
とりあえず大きめの声を出すようにしてみるなど、是非試してみてください。
効果がなかったらすみません!