チョコレートは砂糖のカタマリ!?原材料名表示チェックの大切さ
こんにちは、たくろうです。
皆さん食べ物の原材料って見てますか?
パッケージの裏側なんかに四角く囲われて、内容量とか賞味期限とかと一緒に書かれているやつです。
なんか細かく書かれててよくわかんないし、とあまり気にしなかったりしますよね。
でも実は原材料を見ることで様々な情報を得ることができます。
今回、加工食品の原材料の見方について、チョコレートを例に学んでいきたいと思います。
この記事を読んだらわかること
- 原材料名チェックの大切さ
- 原材料の割合の見方
- 原材料からみるチョコレートの選び方
- 地球で一番強い生物のメンテリティ
原材料名表示をしっかり見てみよう
食品には必ず「原材料名」の表示があります。
例えば僕が足繁く食べているとあるチョコレートの原材料名表示はこんな感じ。
砂糖、カカオマス、全粉乳、植物油脂、乳糖、ココアバター/乳化剤(大豆由来)、香料
案外アッサリとしてますね。
ちなみに3つめの全粉乳とは、牛乳の水分を抜いて乾燥させたもの。
4つめの植物油脂とは悪名高いマーガリン等と同じトランス脂肪酸を含んだものだと思われます。
植物油脂はすべてトランス脂肪酸を含んでいるの?
広義では、植物油脂とは植物を加工して出来た油のこと。
つまり体に良いとされるオリーブオイルなども含まれますが、オリーブオイルにはトランス脂肪酸は含まれていません。
しかし一般的な菜種油やキャノーラ油、大豆油等は製造加工の工程でトランス脂肪酸が多く含まれがちです。
googleさんに聞いてみた
チョコレート等の加工品では一般的な油脂が使われがちなため、原材料表記における植物油脂=悪とみなされています。
でもまあ正直なところ、加工食品をいただくにあたって植物油脂を100%避けて食べることなんて不可能です。
というかほとんど全ての加工食品には植物油脂が使われていると言っても過言ではないほど。
地球で一番強い生物も「毒も食らう。栄養も食らう。両方を共に美味いと感じーー血肉に変える度量こそが食には肝要だ」と言っています。
気にしすぎても僕らは霞を食べて生きてはいけないので、適当にやっていきましょう。
原材料の割合の見方
適当にやっていきましょうとは言いましたが、じゃあ全く気にしなくてトランス脂肪酸ガブ飲みでもいいのかっていうとまあ、そういうことでもないわけで。
適当にやっていくためのチェックポイントも原材料の表記にあります。
原材料名表示には、じつは厚生労働省が定めたルールがあります。
それは「原材料に占める重量の割合の多いものから順に記載すること」というもの。
つまり僕がカカオを絶滅に追い込む勢いで食べている上記のチョコレートで考えると
- 砂糖
- カカオマス
- 全粉乳
- 植物油脂
- 乳糖
- ココアバター
- 乳化剤(大豆由来)
- 香料
という順番で記載されています。
このことから、チョコレートをチョコレートたらしめるカカオマスよりも砂糖が多く使われていることがわかります。
僕はチョコレートを食べていると思ってたけど、砂糖を食べていたんだね!
原材料から見るチョコレートの選び方
クソッ! チョコじゃなくて砂糖を食わせやがって!!
と憤るのもわかりますが、お待ち下さい。
チョコを食べていたのは僕であって、あなたではありません。ありがとうございます。僕のために怒っていただきありがとうございます。
しかし、義憤に駆られる前に、考えてください。
本来カカオマスとはカカオ豆を発酵、乾燥、焙煎、させたもので、苦味のある食べ物です。
一般流通されている、僕らが思い浮かべるチョコレートの味とは、カカオマスの風味を使いつつ、甘く食べやすくしたもの。もともと多量に砂糖を使ったものなのです。
乱暴に言ってしまえば、僕ら日本人のチョコレートの原風景は砂糖の味なのです。
小さい頃、好んで食べていた100円とかで買えるアーモンド入りのチョコの原材料なんてこうですよ。
- 砂糖
- アーモンド
- 植物油脂
- 乳糖
- 全粉乳
- カカオマス
- ココアパウダー
- 脱脂粉乳
- 乳化剤(大豆由来)
- 香料
割合で見ると、カカオマス6位!
そもそもこのアーモンドチョコの名称である準チョコレートは、カカオ分の最低含有量は15%以上。
チョコレートの最低含有量35%以上に対して半分以下です。
まさに砂糖。
アーモンドに砂糖まぶして油で固めたものにチョコの風味を足しましたというものですよ。
これが小さい頃僕が認識していたチョコレート。チョコレートの原風景です。
クソッ! チョコじゃなくて砂糖食わせやがって!!
チョコレートって全部砂糖なの?食べちゃダメなの?
じゃあもうチョコなんて食べない! 砂糖舐める!
そう考えてしまいますよね。
しかし、もちろんチョコレートを食べるメリットはたくさんあります。
- 高血圧の改善
- 動脈硬化の予防
- 咳を抑える
- 記憶、学習の認知機能を促進
- 便通改善
- 肌荒れ防止
チョコレートに含有されるカカオポリフェノール等によって、これだけの効果が期待できるのです。
砂糖舐めて便通改善ができるのか、高血圧改善できるのかっつー話なわけですね。
じゃあどんなチョコレートを選べばいいの?
カカオポリフェノールの効能は得たい!
でも砂糖と油で固められたチョコなんて食べたくない!
人間は欲深いですからね、こう考えるのも致し方ないところです。
そんなときにも、原材料表記の見方は役に立ちます。
すいません、なんか卒塔婆みたいな画像ですいません。
このチョコレートの成分は
- カカオマス
- 砂糖
- ココアバター
- 乳化剤
のみです。
香料も、植物油脂すら使われていません。
しかもカカオマスが最も多くの成分を占めています。
こういったチョコレートであれば、トランス脂肪酸の被害を受けることなく、カカオポリフェノールの加護を一身に受けることが可能です。
原材料チェックによって、食べ物の恩恵を授かりつつ被害を避ける
今回はチョコレートを例に原材料チェックの大切さを書いてきました。
加工食品は僕らの目の見えないところで作られ、店頭に並びます。
その食品に何が使われているのかを原材料でチェックするのは、食べ物の恩恵を授かりつつ、自分の身を守ることに繋がります。
高血圧が改善するんだって! といいつつ準チョコレートのアーモンドチョコをボリボリ食べていたのでは、肥満や糖尿病の被害を受けてしまいかねません。
しっかり原材料をチェックし、自身や家族の健康を守っていきましょう。
しかし、「植物油脂が使われてるからダメ!」とか「砂糖が原材料の一番最初に並んでるから食べない!」と極端になる必要もないと僕は考えています。
「仕事の休憩にちょっと甘いモノでも食べたいな……チョコでもつまもうかな」って時にカカオ分98%の超ビターなチョコとか食べても「甘いモノが食べたかったのになあ……」と悲しい気持ちになってしまいます。
いいじゃないですか。
少しくらい健康に悪くたって、砂糖とアーモンドを油で固めてチョコの風味つけたゴリゴリに甘いチョコレートを食べたっていいじゃないですか。
再度になりますが、地球で一番強い生物が言っていた言葉を書きます。
「毒も食らう。栄養も食らう。両方を共に美味いと感じーー血肉に変える度量こそが食には肝要だ」