【グリルで検証】栃尾揚げは何分焼くのがベストなのか?
こんにちは、たくろうです。
僕の好きなツマミの中に「栃尾揚げ」があります。
焼くだけで簡単にできて、ビールにも日本酒にも焼酎にも合うという万能選手。
しかしあまりにも簡単、しかも早く出来るので「気がついたら焦げていた」という経験をしたのは僕だけではないはず。
栃尾揚げをベストな焼き加減で楽しむには、いったい何分焼けばよいのか。
グリルで検証してみました。
「栃尾揚げ」は長岡名産の油揚げ
栃尾揚げは新潟県長岡市の名産品です。
「栃尾の油揚げ」、または、新潟県の方言として油揚げを「あぶらげ」と言うので「栃尾のあぶらげ」などと言われたりします。
以前は栃尾市の名産だったのですが、栃尾市は2006年に長岡市に編入され消滅。
現在は名前にその名残を残しています。
よかった。
栃尾揚げまで消滅しなくてよかった。
栃尾揚げってなんなの?
実際、栃尾揚げってなんなのって話なんですが、まあなんていうか、油揚げです。
ただの油揚げ。
ただ、その唯一無二の特徴としてはデカさ。
通常の油揚げに比べると、縦幅でいうと10倍くらいはあろうかというビッグサイズ。
肉厚なので食べごたえがかなりあります。
焼いて食べると「外はカリカリ、中はふっくら」といった、まさしく「焼いた食べ物が美味しいときのテッパンコメント」をほしいままにする美味しさです。
長岡の名産ですが、現在では全国のスーパーでも流通しており、居酒屋なんかでも食べることができます。
新潟の地酒を扱う居酒屋でよく見るイメージ。
栃尾揚げの楽しみ方は様々
普通の油揚げと同様に扱うことができるので、様々なレシピ展開がなされています。
納豆を挟み込んだりしても美味しいですし、肉厚なので煮物に入れても主役級のアピールをしてきます。
もちろんそのまま焼いて、葱やかつおぶし、大葉やちりめんじゃこなんかを散らすだけで立派な一品になります。
栃尾揚げの焼き時間は、実は明言されていない
煮ても焼いても美味しい栃尾揚げなんですが、実は焼き時間ってあまり明言されていないんですよ。
レシピサイトを見ても「カリッとするまで焼いてね」とかザックリとした表現。
君たち普段あれだけ大さじいくつだの何だのと細かく書いているくせに、栃尾揚げの焼き時間だけその扱いか。
実際パッケージ裏面に書いてある<お召し上がり方>もこれ。
このままフライパン又は、オーブントースターで焼き、適当な大きさに切り、ネギ・鰹節などの薬味、醤油をかけお召し上がり下さい。
雑ゥー!
焼き方とかそういうことより、何をかけるかの方が文字数さかれてるじゃないか。
基本よりアレンジレシピのほうが充実してるじゃないか。
栃尾揚げの老舗佐藤豆腐店さんもこれですよ。
このまま直火で焼き適当な大きさに切り、醤油、七味唐辛子で熱いうちに食べる。(しょうが醤油もおいしいです。)
雑ゥー!
なんなの、老舗になるほど「焼き加減? 知らんがな」スタイルになるの?
いやまあ、実際焼いて適当な大きさに切るだけで旨いんですけどね。
直火では焼いたことないけど。
栃尾揚げをグリルで焼くのは何分がベストなのか
実際に栃尾揚げをグリルで焼いた経験のある方は分かっていただけると思うんですが、栃尾揚げって焼けるのすげー早いんですよね。
「栃尾揚げは焼くだけでいいからとりあえずグリルに突っ込んで、ちょっと別のことやっとこ」
って思ってると、ふと気づくと全焼した家屋みたいになってますからね。
気が抜けない。
しかし、じゃあ実際何分焼くのがベストなのかが明言されていないので、タイマーを細かめにセットして頻繁に確かめるのも煩わしい。
ということで、皆様の代わりに僕が栃尾揚げの焼き上がりを細かく確認してみました。
火の大きさとしては「強めの弱火」~「弱めの中火」程度です。
栃尾揚げをグリルにセット
ここから30秒刻みでグリルを確認していきます。
グリルで焼く栃尾揚げ:30秒経過
ほんのりと全体が白くなってきています。
当然ながらまだまだですね。
グリルで焼く栃尾揚げ:60秒経過
ほのかに焦げ目が出てきました。
グリルで焼く栃尾揚げ:90秒経過
うんうん、もうだいぶ良い感じですね。
もうここで裏返しても良いんじゃないかな。
グリルで焼く栃尾揚げ:120秒経過
側面の焦げが目立ってきました。
ね、ねえ、そろそろ良いよ。
もう焼けてるよ。
裏面も焼かなきゃだからさ。
そろそろ裏返そう。
グリルで焼く栃尾揚げ:150秒経過
もういいッッ!
もう限界だッッ!!
早く裏返せッッ!!!
グリルで焼く栃尾揚げ・裏面:0秒経過
限界だったので裏返した栃尾揚げ。
裏面とはいえ、少しは火が入ってるもんかなあと思っていましたが全然焼けてないものなんですね。
反対の面では大惨事ギリギリの焦げつきだったのに、裏返したらこんなに無垢な表情を見せてくれるなんて。
反対面の闇(焦げ)をまだ知らない、純真な栃尾ちゃん。
クク……これから貴様も、嫌でも知ることになるのだ。
灼熱に焼かれる栃尾の闇(焦げ)をな……。
グリルで焼く栃尾揚げ・裏面:30秒経過
焼かれていく感じも、表面とほぼ同じ。
左上のカドにほんのりと焼き色が付いてますね。
グリルで焼く栃尾揚げ・裏面:60秒経過
あ、それでもやはり表面より気持ちだけ火の通りが早い感じがしますね。
もう取り出して良さそう。
グリルで焼く栃尾揚げ・裏面:90秒経過
焦げが目立ってきました。
もういいですね。
充分焼けてます。
そろそろ取り出さないと全焼しちゃう。
全部焦げちゃう。ね。
グリルで焼く栃尾揚げ・裏面:120秒経過
もういいッ!
もう限界だッッ!!
早く取り出せッッッ!!!
結論:栃尾揚げをグリルで焼くベストタイムは合計2分30秒
ということで、片面150秒、もう片面120秒焼き、ギリギリにギリギリを重ねて検証した結果はこうなりました。
栃尾揚げをグリルで焼くベストタイム
- 火力:強めの弱火~弱めの中火
- 表面:90秒
- 裏面:60秒
- 合計:150秒=2分30秒
個人的にはこれくらいの焼き加減が好みですね。
うんうん、両面合わせて150秒とかになるよね。
片面150秒とか明らかに焼きすぎだからね。
ちなみに検証した栃尾揚げ、なかなか焦げついてしまったのですが、中身はこの通り。
ふっくらと焼き上がっております。
老舗の佐藤豆腐店さんも言ってましたが、これにショウガ醤油をかけて食べるのが旨いんですよ。
ブロガーとしては「栃尾揚げがケシズミになるまでの時間は○○秒!」とかやるべきなのかなと考えはしたんですが、普通に栃尾揚げが食べたかったのでなんとか食べれるところで救出しました。
とはいえ焼き上がりは好みもあると思いますので、画像を参考にお好みで10秒単位とか伸ばしてみてください。
パリパリ、ふっくらな栃尾揚げを自宅で
ちなみに栃尾揚げは居酒屋とかで注文すると、普通に500~600円程度します。
「ただの油揚げだろ? まじかよ!」
ってなりますよね。
うん、僕もなりました。
確かにめちゃくちゃ酒に合うし、めちゃくちゃ美味しいんですけど「油揚げに500円……」と躊躇してしまいます。
居酒屋で食べるのももちろん良いのですが、コスパを考えると完全に自宅で食べるべきです。
だって焼くだけだしね。
なので、是非お近くのスーパーで見かけたときは手に取ってみて下さい!
そしてこの記事を参考に、表面90秒、裏面60秒で焼いてみて下さい!
「ただの油揚げじゃねえのかよ!」と、わりと感動していただけると思います。
「近くのスーパーに売ってねえよ!」という方はこちらからどうぞ!