【絶望】連載漫画打ち切りの3つの理由!連載再開はレアケース!
こんにちは、たくろうです。
大好きな漫画が打ち切りになるって悲しいですよね。
「やだー、この漫画めっちゃ面白いー」って読んでたらなんか唐突に「俺達の戦いはこれからだ!」みたいなゴキゲンな文言とともにキャラクターたちが光に向かって走っていく絵面がドスンと現れ、「たくろう先生の次回作にご期待下さい!」とかいう灼熱のメタメッセージが挿入されている。
いやいや、次回作じゃなくて今作に期待させろよ、と。
打ち切りになるくらいなら誌面を変えてもいいし、どんなに時間が掛かってもいいから書き続けて完結して欲しいと思います。
まあどんなに時間が掛かってもいいとは言え、僕が、というか作者が生きているうちに完結するのかな、完結させる気あるのかなという漫画はありますけど。
ねえ、バガボンド。
今回漫画が打ち切りになる理由を調べてみました。
まあやっぱりというか、予想通りというか、以下のような理由になります。
- 読者からの人気がなかったから連載打ち切り(売り上げがなかった)
- 作者のやる気がなくなったから連載打ち切り
- 遅筆だから連載打ち切り
人気がなかったから連載打ち切り
まあこれは致し方なしというか、順当なセンですよね。
編集者が「これ売れる!」と思ったけど全然ウケなかったという話。
しかし、コアな層に絶大な人気を持っていたけど打ち切りになった、という作品も中にはあるわけです。
一般ウケはしないけど、作者と波長が合う人達はものすごく楽しみにしていた。
だけど大衆ウケしなかったから売り上げ伸びず打ち切り。
こういう場合は作者もやる気があったでしょうし、残念で仕方ないですよね。
ファンとしても「ええ!? なんで!? こっからじゃないの!?」というやりきれない情念が渦を巻きます。
不世出の作品「ピルグリム・イェーガー」
個人的に言えば「ええ!? なんで!?」という漫画は「ピルグリム・イェーガー」です。
冲方丁×伊藤真美というちょう魅力的なタッグによる中世イタリア・当時のキリスト教を背景として予言にまつわる異能者たちの戦いを描いた作品。
かなり複雑な背景・伏線と多数の登場人物。そして個々のバックボーンがくんずほぐれつと絡み合い、まさに「俺達の戦いはこれからだ!」というタイミングの第一部完からの断頭台さながらの打ち切り。
内容がかなり複雑で入り組んでおり読み手を選ぶ感をビシビシと感じる作品だったのですが完膚なきまでに2006年に打ち切り。
非常に残念でなりません。
いや、実際人気がなくて打ち切られたのかどうかは定かではないんですけどね。
時代考察とか設定とか、かなり綿密な練り込みが必要そうだったので作るの大変だったんですかね。
それにしても残念。
作者のやる気がなくなったから連載打ち切り
最初はやる気に満ち溢れていたのに、作者のやる気がなくなったから連載打ち切り。
打ち切りというか、連載終了ですかね。
これは一番僕らを傷つけます。
最初は優しかったのに付き合いだしたらめちゃくちゃにDVされたみたいな話ですよ。
このパターンは何をどうやっても続刊の希望は立たれているので、僕らのダメージは甚大です。
だって応援しようが何しようが、作者が「やりたくねえッスww」って言ってるわけですからね。
強いて希望を見出すとするなら、いつかやる気が漲ったときに再開してくれるかな、くらいです。
まあ、そのときに出版してくれるところがあるんかっていう話になりますけど。
遅筆で連載打ち切り
これは「連載をしているけど描くのが遅すぎて納期遅れしまくるから君もうクビね」って話です。
以前紹介した「電人ファウスト」の上山徹郎なんかは圧倒的な遅筆で、連載中にラフが載ることがあったそうです。
「電人ファウスト」がどういう理由で打ち切りになったのか、本当のところはわかりません。
しかし例えば「納期遅れ+人気もさほどない」という合わせ技となれば、人差し指で首を横にスッと引かれてもおかしくはないですよね。
それでも電人ファウストは面白いので是が非でも完結版を望みますが。
もう24年目ですよ先生。
遅筆の理由って?
遅筆の理由としては以下のようなものが考えられます。
- 圧倒的に描き込みをする
- シナリオの続きがかけない
- キャラクターに入り込めない
圧倒的に描き込みをする
「ベルセルク」の三浦建太郎がこれに当たります。
緻密かつ圧倒的な描き込みはもはや絵画のようだと称賛の声が上がっています。
この狂気のような描き込みをするため、ベルセルクは完全に不定期連載。
体力的にも「生きている内に完結できるかどうか」というレベルだそうです。
僕はベルセルクを読んでいないんですけど、話的にはまだ1/4くらいしか進んでないんでしょ?
200年くらい生きてもらわないと終わらないやつじゃないっすか。
シナリオの続きが書けない
ストーリーの続きが書けず遅筆、という話ですね。
しかしこれは「描き込みが異常」とかそういったスタイルの話ではないので、毎回遅筆とはならないでしょう。
編集担当もいるしね。
キャラクターに入り込めない
「バガボンド」の井上雄彦がこれに当たります。
TVの取材などで「感情移入し、キャラクターに入り込めないと描くことができない」と話しており、また、「キャラクターになかなか入り込むことができないことがある」と言っていました。
キャラクターになりきることであの圧倒的な空気感や動き、表情を表現しているんですね。
また逆に、思い入れが強すぎて描くことができない、ということもあるようです。
もう完全に仏教の中道の話みたいになってる。
人気があればやる気なくても遅筆でも連載継続?
逆に、人気があれば遅筆だろうがやる気がなかろうが、休載として連載自体は継続するものなのでしょうか。
もうわかりきっていて、答えは「継続する」です。
その状態を作家本人がどう感じているかは別として、「ベルセルク」三浦建太郎や「バカボンド」井上雄彦、「ハンターハンター」冨樫義博なんかはもはや無敵の人状態ですよね。
3名とも僕らと作者が生きている内に完結するかどうか、それすらわからない。
いや、描き続けている状態で「完結する前に死んじゃうんじゃねえかなあ」と感じるくらい長い話、というならまだわかるんです。
しかし、いつ次の話が描かれるかわからない。
そんな状態で「生きている内に完結するかなあ」ってのはちょっとツライものがありますよね。
僕らは親鳥がいつエサを運んでくれるかわからない状態でピヨピヨ鳴いてる哀れなヒヨコちゃん状態なわけです。
けれども扱いとしては「打ち切り」ではなく「休載」もしくは「不定期連載」となっています。
人気があれば休みつつでも描いていける、というわけですね。
打ち切りからの連載再開はありえるの?
打ち切りからの連載再開はありえなくはないようです。
レアケースにはなりますが、別の誌面で続きを書いたり、ファンレター等でのファンの熱望により再開となるケースもあるようです。
今はTwitter等のSNSツールがありますから、ファンレターも送りやすくなっています。
「こんな面白い作品が打ち切り!? ありえない!」となればズベッと作者や出版社に意見を送りやすいので、SNSから要望を伝えると再開の可能性が高まる……かも。
しかし、メッセージを送れば、少なくとも一定数のファンはいるんだよってアピールができます。
SNSは作者のモチベーションの維持にも役立つと思うので、ファンの漫画家には積極的に絡んで感想を伝えるのも良いと思います。
ファンの応援が一番嬉しいものですからね。
「俺達の戦いはこれからだ!」ってなりますからね。
あっ、これ打ち切りになっちゃうからダメなヤツだ。