【コロナ禍】これからも、ただの風邪でも休める風潮が続いてほしい

先日、夕方くらいからなんですけどね、ふと気づいたらなーんか喉に違和感あるなーってなっていたんです。

痛いとまではいかないんですけど、なーんかゴロゴロするなーっていうか、なーんか唾を飲み込みづらいなーっていうか。
まあ普段とは違うなーって感じたんですよ。

すぐピンと来ましたね、これあれだわと。
これ絶対風邪ひくやつだわと。

なんか「あ、これ風邪ひくわ」ってタイミングって、人それぞれあるじゃないですか。

「体のこの部分がこういう状態になると、近いうちに高確率で風邪に進化する」

って症状、人それぞれあると思うんですよ。

それが関節の違和感なのか、頭の違和感なのか、皆さんそれぞれ違うと思うんですけど、僕の場合は喉の違和感が風邪のトリガーなんです。

「喉の調子おかしいなー」って思ってるといつの間にか「あ、のど痛えわこれ」となり、気づいたら「ンオッ!調子悪いぃ!」となる。

そんなわけで、今回も喉の違和感から始まって、数時間後には「喉いたい! 調子悪い! ンオッ! らめえぇっ!」ってなってたんです。
完全に風邪をひいてたんです。

ほんと、調子悪いときって調子悪いじゃないですか。
当たり前の話なんですけど、調子悪いときって調子悪いんですよ。
調子が、悪いんですよ。

わかりやすくいうと寝ていたいんですよ。

でも僕の働いている会社、というか、この日本社会って基本的に「調子悪いくらいで休むんじゃねえ」みたいな風潮があるじゃないですか。

「調子悪い? ハン、自己責任。出社しろ」みたいな、唐の皇帝よりも冷徹な感じで指示を下してくるじゃないですか。
僕らだって生き物なんだから調子悪いときくらいあるのが当たり前なのに、まるで調子悪くなることがおかしいかのような風潮があるじゃないですか。

ふざけんなと。
僕らは機械じゃないんだと。

ていうか機械ですらエラーとか故障とかあるんだから、そりゃ人間生きてりゃ調子も悪くなるわって話なんですよ。

しかし僕の働いている会社は心置きなく休むという選択をして良い基準として

「37.5度以上の発熱があること」

というものがあるんですよ。

体温が37.5度未満であれば、どんなに体調が悪かろうが「ふぅん、でも熱はないんだよね? 働け」みたいな、完全に無慈悲な、マザーテレサが聞いたらデンプシーロールとかしそうなくらい冷徹なルールがあるんです。

なんなら仕事の前日に体温が39.0度とかになって「こりゃあ明日仕事無理だわ」ってことで早めに欠勤の連絡しとかないと困るだろうなと職場に連絡をすると「ふぅん、今は39度あるかもしれないけど明日の朝にはわからないだろ? 明日また連絡しろ」みたいな、人としての感情をどこかに置き忘れてきたんじゃないかなって対応をされる。

なので、今回の僕のような「喉が痛くて調子が悪い」程度であれば「だから何?」ってなもんなんです。アナと雪の女王より雪の女王みたいな会社なんです。

だから僕ももう喉が痛くてハナが出てちょっとダルいくらいじゃあ何も言わない。
言うだけ無駄だし気分が悪くなるだけだからもう何も言わずに出社しようと思ったんです。

でもふと考えてみると、今はコロナ真っ盛りじゃないですか。
まさに今が旬! みたいな雰囲気でコロナウイルスが猛威を振るっているじゃないですか。

僕の仕事は介護なので、特にコロナウイルスに注意が必要とされる「基礎疾患のある」「高齢者」と濃厚接触しまくる職場なんですよ。
基礎疾患のある高齢者のチンコとかと濃厚接触する仕事なんですよ。

僕は普通に喉が痛くてハナがでて少しダルい程度なんですけど、これワンチャンスあるじゃないですか。
まだコロナウイルスについては全てが解明されているわけではないですし、海外で先行接種を始めている国もあるとはいえワクチンも誰でも打てるわけではない。

こんな状況で風邪症状のある僕が高齢者に接していいの?
コロナの可能性は低いとはいえ、その可能性がある人間が接していいの?
いやダメでしょ。

こんなもん完全に高齢者にとってのバイオハザードじゃないですか。
高齢者にとってのタイラントみたいなもんじゃないですか。
高齢者キラーとして名を馳せることになりかねないじゃないですか。

いやーこれはよくないよねーと考え、試しに職場に連絡してみたんですよ。
「熱はなくて、働けと言われれば働けるような気もするんですけどめちゃくちゃ喉が痛くてハナが出てダルいんですが、出勤するべきっすか?」ってきいてみたんですよ。

そしたらビシッと「出社しないでください」ときましてね。
「とりあえず2〜3日様子を見てください。出社日についてはまた連絡します」とか言われたんですよ。

すげーな、あの冷徹な、神様の悪い心が具現化したピッコロ大魔王より悪の心の塊みたいなあの会社の上司が「休め」ときたよ。
ちょっと感動しちゃいましたよね。

いやまあ、会社的には「少しでも可能性のあるやつを出勤させて万が一にもコロナ感染とかになったら目も当てられない」ってことなんでしょうけどね。

それにしても喉が痛くて調子が悪い程度で休ませてくれるなんてこと、この会社がやるんだ? と思っちゃいましたよ。

でもですね、冷静に考えたらこれが当たり前なんですよね。
「調子が悪いかどうか」なんて本人にしかわからないわけで、周りの奴が「大丈夫。働ける」とか判断することじゃないんですよ。

本人が「辛い。働けない」って言ったら「お疲れ。ゆっくり休みな」と言えるのが当たり前だと思うんです。

1人休んだだけで業務が回らなくなるような人員配置で、風邪ひいたくらいで休むんじゃねえというスタイルっておかしいんですよ。
スタッフが「体調悪いけど熱ないし、自分が休んだら他のスタッフが辛くなるから出勤しなきゃ」って考えなきゃいけないような職場っておかしいんですよ。

少しでも風邪症状があったら、自分が辛かったら素直に休む。
それができる社会がまともだと思うんですよね。

今回の僕の場合は「万が一コロナに罹患していたら困るから隔離処置として休め」ということでしたが、今後コロナがそれほど脅威じゃなくなったとしても、この風潮はそのまま続いてほしいですね。

例え喉が痛いだけでも「風邪が他の人にうつったらいけないから休め」という風潮になってほしい。

ただの風邪でも、他の人にうつさないためにも、自分のためにも気軽に休める風潮になってほしい。

スポンサーリンク

日記

Posted by たくろう