なまこは美味いし捌くの楽だし酒のツマミに最適！なまこを布教していきたい！
こんにちは、たくろうです。
美味しいお酒を飲むのに、美味しいツマミは欠かせませんよね。
旨い酒と旨いツマミがあれば、もうそれだけで人生最高の日となります。
そんなわけで、僕の大好きなツマミのひとつ、なまこポン酢を紹介したいと思います。
なまこは最高にグロテスクだけど最高に美味い
スーパーはもちろん、鮮魚店でもそれほど目にすることのないなまこ。
多くの方は
「刺身コーナーの片隅にすぐに食べられるように加工され、パック詰めされたなまこを見たことがある」
程度ではないでしょうか。
僕もその昔、下町の商店街にあるスーパーの片隅で袋詰された生のなまこを発見するまで、正直ここまでエグい形をしているとは思いませんでした。
なんていうか、クトゥルフみがありますよね。
見てはいけないものを見てしまったというか。
ていうか生のなまこってなんかこう、夜の響きがありますよね。
その風貌は、夏目漱石をして
「……始めて海鼠（なまこ）を食い出（いだ）せる人はその胆力において敬すべく……」
夏目漱石「吾輩は猫である」
と言わしめています。
ほんとマジで、この生き物を「食べよう！」ってなった人は何を考えていたんだろう。
絶対罰ゲームでしょ。
絶対、「デデーン！ 権之助、アウトー！！」とかなってたでしょ。
「うわぁーまじかよー。海の神に嫌われるだよー」とかなってたでしょ、権之助。
そんな命知らずなシーサーヴァント達によって開拓された食文化であるなまこ。
しかしその実態は、グロさを補ってあまりあるほどに美味く、そして捌くのもカンタンときています。
ちょうカンタン。なまこの捌き方
このチョーグロテスクななまこさんなんですが、捌くのはチョーカンタンです。
とりあえず塩をブッかけます。
これは別に、不浄の生き物だから浄化してやろうとかそういうことではありません。
塩で体の表面についている汚れやぬめりを取っていこうということです。
なまこを捌く上で、最も労力が必要なのはこの作業くらいですかね。
まあ、この作業ですら、大したことないです。
ショリショリしてやればいいわけです。
ショリショリショリショリ……。
うわあ。
不浄の生き物感すごぉい。
そんなわけできれいになりました。
おしりのほうちょっとハゲちゃったよ。
え？ 大して変わらないって？
ハハハ、光の加減ですよ。
さあ、ここから切り裂いていきます。
ひっくり返してお腹側にし、頭とおしりを切り落とします。
うん、お腹側も安定のグロさ。
なまこの口です。
やばいっすよね。
こんな生き物をこれから食べようとしていると思うと背筋が凍りますわ。
なんか若干シモネタ感あるし。
でもね～、これがね～、美味いンすよねえ～。
次は、絶妙な力加減でもって、お腹を切り裂いていきます。
こんな感じ。
お腹の中にはフンなのか砂なのか、よくわからないものがたんまりと入っていました。
「砂食ってるとかミミズじゃんか……。僕はこんな生き物をこれから食べようとしているのか……」
とスッとしてしまいますが、
「砂食ってる生き物が美味いとか最高じゃん！！」
とテンションを上げていきます。
実際マジで美味いですからね。
プランクトンや他の生物の細かい食べ残しなどですね。食べ方は種によって異なり、口の触手で集めて食べるものと、砂と一緒に飲み込むもの。
海中に触手を出して吸い取るものがいます。
この内臓は砂をしごきだして塩と合わせることで珍味「このわた」に進化させることができますが、絶望的にめんどくさそうなのでスルーして捨てます。
ここまでくればもう後は切るだけ。
これが
こうなって
ちょっと水気をとってみたりして
こうして
こうなります。
ね、めちゃくちゃカンタンでしょ？
なまこは美味いし捌くの楽だし酒のツマミに最適！なまこを布教していきたい！
こんな感じで、魚を捌くのと比べると、なまこは異常なほどカンタンに捌くことができます。
しかもタッパーでポン酢につけて冷蔵庫に入れておけば数日は持ちます。
なので、例えば金曜日の夜にサクっと捌いておけば、金、土、日となまこで酒を堪能できるわけです。
なまこポン酢の良さは、なんといってもコリコリとした独特の食感。
イカやタコ、貝類ともまた違った弾力のあるコリコリ感。
切り幅によってコリコリ感が変わるので、僕はあまり薄く切るよりはある程度の厚さをもってスライスするのが好みです。
そしてそのなまこに絡むポン酢の味。
噛んでいくにつれて絶妙に香る生臭さ・磯臭さ。
そこに流し込む日本酒。
これ。
最高なんですよ。
ナマコは全国に分布しているのに、スーパーであまり見かけない
僕が言いたいのは、こんなに美味くて酒に合う食べ物なのに、あまりスーパーで見かけないということ。
見かけたとして、カットされてパック詰めされたものだけ。
別にパック詰めが悪いわけではないんですけど、こんなにカンタンに捌けるものなので、コスパ的にまるごと売ってくれないかなあと思うわけです。
なまこは秋～春前頃にかけて活発になり、春頃に産卵します。
なので、あえて旬といえば冬頃となります。
しかし、なまこは全国に分布しており、漁場によって獲れる時期が違います。
それぞれの漁場で漁獲の時期が異なるため、1年を通して獲れるものです。
なので、なんだったら年間通してなまこがスーパーに鎮座していても良いわけなんですよね。
それなのにほんと、スーパーレアかってレベルで全然スーパーで見かけない。
スーパーでスーパーレアだからSSRかってレベルで見かけない。
僕は何を言っているんだろう。
もっともっと、売られていても良いはず。
それくらいのポテンシャルを、なまこはもっているはず。
なので、もしスーパーでまるごとのなまこを見かけたら、是非手にとってみて頂きたいんです。
スーパーの鮮魚担当に「オッ？ なまこって、もしかして売れる？」と思わせていきたいんです。
アサリくらいにメジャーな存在にしていきたいんです。
是非、ご協力をお願いします。
実際、めちゃくちゃ美味しいですからね。
酒が進みまくることこの上ないですからね。
なまこさんを食べるために「白雪 大吟醸 氷温熟成生原酒」を買うレベルで美味いですからね。