パソコン買った
先日、というか年末にですね、パソコンを買ったんです。
とはいえ今まで使っていたパソコンも、起動が老人の立ち上がりより遅いとか、動作が老人の歩行より遅いとかそういった不具合があったわけではないんです。
このパソコンは約10年前くらいに僕が自作したパソコンなんですけど、不具合があるどころか普通に快適で、長年連れ添った夫婦ぐらいの安心感というか、アレソレコレで通じる阿吽の呼吸感があったんです。
ただ唯一の不満といえば、我ら日本が誇るエロゲメーカーであるillusionの放った「AI＊少女」というゲーム。このゲームの動作がゴリゴリに重たいんです。
「AI＊少女」はillusionが得意とするキャラクターを自分好みにメイキングできる「キャラメイク」というシステムで作成した女の子と一緒に、漂着した無人島でイチャイチャライフを送るというものなんですが、まあこのゲームの動作が重たい。
無人島を縦横無尽に走り回りって、素材を集めて家をメイキングしたり、魚釣りをして料理をして女の子と一緒に食べたり、「耳をすませば」のラスト、高台で聖司と雫が「雫、今すぐにってわけじゃないけど俺と結婚してくれないか？」「嬉しい。そうなれたらいいなって思ってた」「雫！大好きだ！」ってシーンのその続きみたいな行為、まあまどろっこしいんでストレートにいうとセックス、「雫のここはもうしずくじゃきかへんほどに滴っておりますなあ」みたいな行為をするゲームなんですけど、僕のパソコン上での動作が重たいもんだからキャラクターの動作がガッタガタなんですよ。
ゲーム内ではキャラクターが走ってるんですけど、処理しきれてないもんだから老人の歩行より遅い。肝心のエロいシーンもガタガタだから、キャラクターの体がほとんど動いてないのに「ンオッ！イグイグッ！」みたいなこと言ってる。そっちも処理できてないけどこっちは思考も性欲も処理できねえよ！みたいなことになってる。
まあ例の匿名掲示板の情報によりますと、そもそもこのゲームは内部処理の仕方が下手くそなので要求スペックを満たしていてもガリガリに重たいという話らしいんですが、だからといって僕の心の昂りが収まるわけでもなく。
このたぎった情熱をどうすればいいんだ。脂ぎったこの体のほてりをどうしたらいいんだと途方に暮れるしかなかったわけです。
そんなわけで、もう買うしかないじゃないですか。
内部処理の重さをマシンパワーでぶん殴れるスペックのPCを買うしかないわけじゃないですか。
まあほら、もう10年も使ってるPCだし。
それよりなによりOSがwindows7だし。
7ですよ、7。8じゃなく7ですよ。
パソコン買おうと思ってドスパラにアクセスすると「えーマジwindows7！？キモーイ！」「windows7が許されるのは2020年1月までだよねー」「キャハハハハハ」みたいなポップアップで煽られるレベルですよ。
そりゃあもう買うしかないじゃないですか。顔真っ赤にして震えながら買うしかないじゃないですか。
ええ、買ってやりましたよ。
薄給の介護士が清水の舞台から飛び降りる覚悟でクレジットカード握りしめて買ってやりましたよ。
エロゲーするにはオーバースペックもオーバースペック。
そんなスペックのパソコンでなにするの？米国防総省にハッキングでもかけるの？みたいなパソコンを買ってやりましたよ。
この新調したパソコンがまたやばくてですね、ほんと動きがめちゃくちゃ早いんですよ。
ゴキブリか何かかなってレベルで動作がめちゃくちゃすばやい。
起動とか終了がまじで秒ですからね。誇張でもなんでもなく、秒で起動して秒でシャットダウンしますからね。
こんなに素早くシャットダウンするパソコンみたことない。もうこれシャットダウンっていうか意識消失だよねってレベル。心配になるくらい早い。
基本動作がこれだけ早いとなるとこりゃあ期待できますわいってことで早速「AI＊少女」をインストールしたんですわ。パソコンの速さについていくためにもう下半身裸でインストールしたんですわ。
あ、ちなみにインストール速度は爆速ってわけでもなく、まあわりと普通の速度でした。僕が風邪ひく程度には普通の速度でした。
でもこれが、動かしてみるともう驚愕。
完全に別世界。
以前のパソコンだといろんなグラフィック効果を切りまくってやっと老人並みの動きをしていたキャラクターたちが、最高品質のグラフィック設定にしてもヌメヌメヌメヌメ動きますからね。あ、君たちそんな動作してたんだってやっとわかった。
例えて言うと、今までのパソコンが聖司が雫を自転車の荷台に乗せて「お前を乗せて坂道のぼるって決めたんだ」って言ってる状態だったとすると、新調したパソコンは「お荷物だけなんてやだ！私だって役に立ちたいんだから！」つって雫が自転車押してる状態みたいなもんですよ。この例え全然伝わんねえな。
とにもかくにも、買ってよかった。
これでしばらくはillusionの新作ゲームが出ても「スペック足りるかなあ…」なんて心配しなくても良くなりました。
パソコンの処理が早いおかげで僕の処理も快適になりました。